【21種 厳選】ChatGPTの画像生成で、さまざまな画風をつくってみよう | 使い方・注意点・作例をご紹介

「ChatGPTでどんな画風のイラストがつくれるんだろう…」

「著作権的に、問題ないのかな…」

今回は、そんな悩みを解決できる記事になっています。

2025年3月26日、OpenAIがGPT-4oによる高精度な画像生成機能をリリースしました。

多くの人が、スタジオジブリ風の画像を一瞬でつくれる事に驚き、SNSでアップロードしているのを目にしたと思います。

僕自身、これまでMidjourneyをはじめ、GoogleのImageFXLeonardo AIなど多くの画像生成AIサービスを使ってきました。

そして、今回のアップデートしたChatGPTの画像生成機能の精度の高さには、驚愕しています。

今回の画像生成機能のアップデートにより、キャラ固定の画像や、手持ちの画像から簡単にイメージ通りの画風のイラストがつくれるようになりました。

アニメや著名な画家、ゲームなど、さまざまな画風が一瞬で生成できるのは、ユーザーとしてはとても楽しく、また便利ですよね。

一方で、アニメ風の画像をつくることは著作権的にどうなのか?という疑問も。

本記事では、その点もふまえて、AIの可能性を最大限に引き出し、安心安全にAIを使うためのコツをご紹介します。

では、いきましょう!

ChatGPTで作れる画風をご紹介

まずは、ChatGPTで作れる画風を、アニメ風・画家風・ゲーム風・その他でご紹介していきます。

今回は、自分が持っている画像から画像を生成する(Image to Image)方法でつくっていきましょう。

まずは、元となる画像を、ChatGPTにつくってもらいました。

イメージは、「昭和の日本の3世代家族が海辺で写真を撮っている様子」です。

この画像をもとに、ChatGPTの画像生成機能を使って、さまざまな作風をつくっていってみましょう。

アニメ風

まずは、誰もが知ってるあのアニメのタッチを、ChatGPTで再現してみましょう!

アメコミ風(マーベル/DCなど)

プロンプト
この画像を、アメコミ風のイラストにしてください。
アメコミ風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

ヴィヴィッドな色彩とダイナミックな動きが表現されていますね!

躍動感を出すイラストに最適です。

ディズニーアニメーション風

プロンプト
この画像を、ディズニーアニメーション風のイラストにしてください。
ディズニーアニメーション風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

大きな瞳と豊かな表情が印象的です。

キャラクターを躍らせたり、歌わせたりするイラストに良さそう。

ピクサー風

プロンプト
この画像を、ピクサー風のイラストにしてください。
ピクサー風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

3Dでリアルな質感とデフォルメの効いたイラスト。

豊かな表情を3Dで表現したい時に使えそうです。

有名アーティスト・絵画風

次は、アートの世界を表現してみましょう。

ゴッホ風(ポスト印象派)

プロンプト
この画像を、ゴッホ風(ポスト印象派)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

黄色みのきいた、うねるような力強い筆感が特徴的です。

懐かしさとノスタルジックな印象の画像を生成したい時に重宝します。

ピカソ風(キュビズム)

プロンプト
この画像を、ピカソ風(キュビズム)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

幾何学的な構成で、ややホラー感が出るのが特徴。

分解されたような人物ポートレートに使えそうです。

モネ風(印象派)

プロンプト
この画像を、モネ風(印象派)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

柔らかく色彩豊かなタッチが特徴的です。

輪郭が曖昧で、キラキラした空気感を演出したい時に重宝します。

ダリ風(シュルレアリスム)

プロンプト
この画像を、ダリ風(シュルレアリスム)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

非現実的で、やや歪みのある世界観になるのが特徴。

奇妙でアーティステックなイラストをつくりたい時に良さそうですね。

葛飾北斎風(浮世絵)

プロンプト
この画像を、葛飾北斎風(浮世絵)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

シャープな輪郭と独特な色使いが特徴的です。

大胆な構図で古き日本を表現したい時に使えそうなアイデア。

アンディ・ウォーホル風(ポップアート)

プロンプト
この画像を、アンディ・ウォーホル風のイラストにしてください。
正方形で生成して。

同じイメージをカラフルに反復する際に重宝しそうなプロンプトです。

シルクスクリーン印刷のような表現が特徴。(同一オブジェクトの反復を表現するイラストに良さそうですね)

アルフォンス・ミュシャ風(アール・ヌーヴォー)

プロンプト
この画像を、アルフォンス・ミュシャ風(アール・ヌーヴォー)のイラストにしてください。
正方形で生成して。

優雅な曲線と植物モチーフの装飾が特徴的。

華やかでエレガントなデザインを表現する際に重宝しそうです。

ゲーム風

続いては、ゲーム風のイラストを生成していきましょう!

フォートナイト風

プロンプト
この画像を、フォートナイト風のイラストにしてください。
フォートナイト風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

エネルギッシュでデフォルメされた表現が特徴的。(わかりやすく武器やシールドポーションを持ってますね…w)

カラフルでポップなパーティー感(チーム感)を表現するのに良さそうです。

ロブロックス風

プロンプト
この画像を、ロブロックス風のイラストにしてください。
ロブロックス風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

ブロックみたいにカクカクしたシンプルなアバター感が特徴的です。

ゲームや子供の世界観を表現するのに使えそう!

マインクラフト風

プロンプト
この画像を、マインクラフト風のイラストにしてください。
マインクラフト風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

全てが立方体のブロックでできている世界が特徴。

ドット絵のような、それでいて立体的な独特のビジュアルを表現する際に良さそうです。

あつまれ どうぶつの森風

プロンプト
この画像を、あつまれ どうぶつの森風のイラストにしてください。
あつまれ どうぶつの森風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

まるっこくて愛らしいキャラクターが特徴。

頭身が低めで、のんびりとした柔らかい世界観を表現する際に良さそうです。

その他の画風

その他の画風も7種類ご紹介します。

ヒップホップ風

プロンプト
この画像を、ブリンブリンなヒップホップアーティスト風のイラストにしてください。
正方形で生成してください。

ブリンブリンなネックレスとグリル(金歯のアクセサリー)でかなりファンキーなキャラクターが特徴。

ヒップホップ感のあるイラストもバッチリいけますね!

水墨画風

プロンプト
この画像を、水墨画風のイラストにしてください。
水墨画風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

墨の濃淡と筆遣いで表現された世界観が特徴的です。

モノトーンで手触り感のあるイラストをつくりたい時におすすめ。

ピクセルアート風

プロンプト
この画像を、ピクセルアート風のイラストにしてください。
ピクセルアート風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

初期のファミコンを想起させる8ビット風イラストが特徴。

レトロゲームや、CryptoPunks(クリプトパンクス)よろしくなドット絵を生成したい時に重宝するプロンプトです。

サイバーパンク風

プロンプト
この画像を、サイバーパンク風のイラストにしてください。
サイバーパンク風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

近未来のネオンきらめく世界観が特徴的なイラストです。

未来的だけど、どこか退廃的なイラストを生成したい時に使えます。

水彩画風

プロンプト
この画像を、水彩画風のイラストにしてください。
水彩画風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

透明感のある色彩と、にじみやかすれの表現が特徴。

柔らかく、優しい雰囲気のイラストを生成したい時に。

油絵風

プロンプト
この画像を、油絵風のイラストにしてください。
油絵風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

重厚なタッチで、絵の具の質感が特徴なイラスト。

リアルな描写から大胆な表現まで使えそうな画風です。

ステンドグラス風

プロンプト
この画像を、ステンドグラス風のイラストにしてください。
ステンドグラス風にキャラクターに動きもつけて。
正方形で生成してください。

太い線で区切られた色ガラスのようなデザインが特徴的。

ステンドグラス的な、鮮やかなイラストを生成したい時に。

画風の指定は、著作権侵害になる?

さて、ここで一度立ち止まって考えてみましょう。

「〇〇風」のように、特定の画家やアーティスト、ゲーム名を使うことは著作権侵害にあたるのでしょうか。

僕自身、とても気になっていたトピックだったので、上記のYouTubeコンテンツをはじめ、著作権に関する情報を掘り下げて調べてみました。

結論、「画風やスタイル」そのものを参考にするのは、多くの場合、著作権侵害にはあたらない と考えられています。

ただし、生成された画像が、特定の作品の具体的な場面やキャラクターに限りなく近い場合などは、その作品の著作権(複製権や翻案権など)を侵害する可能性が出てくる恐れも。

画像生成AIの使用と著作権の問題は、しっかりと把握しておくべき問題なので、もう少しだけ掘り下げてみましょう。

「スタイル」や「画風」の模倣は基本的にOK

著作権法が保護するのは、具体的な「表現」です。

その根底にある「アイデア」や「作風(スタイル)」自体は、原則として保護の対象外とされています。

料理にたとえてみましょう。

  • 「肉じゃがの作り方」(アイデア・レシピ)は、誰でも自由に作ってOK。
  • 「特定の料理研究家が書いた肉じゃがのレシピ本」(表現)を丸ごとコピーして売るのはNG。

これと同じで、「ゴッホのような力強い絵」や「ピクサーのようなCG表現」といった画風は、「アイデア」や「技法」に近いものだといえます。

その為、そのスタイルを真似て新しい絵を描くこと自体は、問題になりにくいようです。

「○○風」という指定の有効性

ChatGPTに「添付した家族写真を、ジブリ風イラストで生成して」とお願いすること自体は、セーフといえそうです。

あくまで「自分の家族写真をジブリっぽいスタイルのイラストにして」という指示ですから。

これは、絵を練習するときに「好きな作家さんのタッチを真似てみよう」と思うのと似ています。

キャラクターや構図の完全再現はNG

ただし、気をつけなければいけないのは、特定のキャラクターや、独自性の高い構図などをそっくりそのまま真似しようとすること。

著作権で保護される具体的な「表現」

たとえば、「ドラえもん」のような世界的に有名なキャラクターは、そのデザイン自体が著作権で保護された具体的な「表現」です。

その為、「ドラえもんを描いて」と指示して、公式そっくりの画像が出てきたら、それは著作権侵害のリスクが非常に高くなります。

同様に、ある漫画の「あの名シーンの、あのコマの構図を描いて」のように、作家のオリジナリティが強く表れた具体的な部分をピンポイントで再現させるのも避けるべきでしょう。

意図しない類似のリスク

AIは学習データに基づいて画像を生成するため、僕たちが意図しなくても、偶然、既存の著作物と酷似した画像が生成されてしまう可能性もゼロではありません。

たとえば、スラムダンクを軽くしか読んでいない人が、「スラムダンクの白熱した試合の様子を描いて」とプロンプトを投げ、画像を生成したとします。

この時、「湘北vs山王の特定のシーンに酷似したイラスト」が生成されていて、それに気がつかずにSNS等にアップしたとしたら、著作権侵害のリスクが非常に高くなるでしょう。

商用利用におけるリスク

生成した画像をブログの収益化、商品デザイン、広告などに使う「商用利用」の場合は、特に注意が必要です。

万が一、権利者から指摘を受けたら、大きなトラブルになりかねません。

「〇〇風」で作ったつもりが、意図せず「〇〇そのもの」になっていないか、慎重に確認しましょう。

まとめ

今回は、ChatGPTを使ったさまざまな画風の画像生成について解説してきました。

特定の画風が、一瞬で生成できてしまうことがおわかり頂けたのではないでしょうか。

僕自身、2022年秋頃からさまざなな画像生成AIに触れ続けてきていますが、今回のこのChatGPTのアップデートは、とても衝撃をうけました。

ChatGPTの画像生成なら、特定の画風が簡単につくれるだけでなく、生成したキャラクターを固定して、別のイラストを作ることもできます。

今回は、特定の画風での画像生成に焦点をあてて記事をかきましたが、別の機会にキャラ固定画像や、その他の便利な使い方についても書く予定です。

最後に、クリエイティブな活動には、著作権という大切なルールが伴います。

そこはしっかり理解し、アーティストやイラストレーター、先人たちへの尊敬の念を忘れずに。

モラルをもって、生成AIを楽しく使っていきましょう。

では、また!