【ChatGPTで小説!?】10分で生まれた40歳おじさんのショートストーリー

2022年11月にリリースされてから、急速な進化を続けているChatGPT

AIなどのテクノロジーに弱い人でも、ChatGPTという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

ChatGPTは、簡単な会話ができるだけのツールではなく、指示の出し方次第で、プログラムの自動生成、表作成、アイデア出しや小説をつくることまで出来てしまいます。

僕も普段から色々なアイデアの壁打ちや、とりとめのない会話にも付き合ってもらっているよ。

今回は、ChatGPT初心者の人に向けて、僕がChatGPTを利用して10分で作った不思議なショートストーリーを、その作る過程を含めてお届けします。

ChatGPTとは

ChatGPT(チャットジーピーティー)は、アメリカのOpen AI社が開発した、人工知能(AI)を使ったチャットサービスです。

ユーザーが入力した質問に対して、人間のように自然に答える技術を搭載しており、個人・企業を問わず、さまざまな場面で活用されています。

ChatGPTは、大量のテキストデータを自然言語処理するアルゴリズムによって動く仕組みです。

ChatGPTのアルゴリズムによって、まるで人が書いたような自然な文章を生成することを可能にしています。

2023年3月からは性能が大幅にグレードアップした大規模言語モデル「GPT-4」、10月からは画像生成AI「DALL·E 3(ダリスリー)」が搭載され、それぞれの機能は有料版のユーザーのみ利用可能です。

ChatGPTの特徴

ChatGPTには3つの特徴があります。

自然な対話ができる

ChatGPTは、人工知能を活用して自然な対話ができるように設計されています。

そのため、人間との会話に近い形でコミュニケーションをとることが可能です。

多様なトピックに対応可能

ChatGPTは、様々なトピックに対応可能です。

例えば、ニュース、スポーツ、科学、芸術などの分野に関する質問にも答えることができます。

また指示の出し方次第で、プログラムの自動生成、表作成、アイデア出しや小説を書かせることも可能です。

学習能力が高い

ChatGPTは、学習能力が高いため、ユーザーとの対話を通じて新しい知識を獲得することができます。

そのため、ユーザーからの質問に対してより正確な回答を提供することが可能です。

ChatGPTを学習し続けることにより、より自分に合った、詳細な回答を得ることもできます。

ChatGPTにストーリーを書いてもらったきっかけ

今回、急に思い立ってChatGPTにショートストーリーを書いてもらったのには、2つ理由があります。

1つめは、ChatGPTを始めとする生成AIをより使いこなし、仕事の効率化を図りたいと思っていたこと。そのためには、まずAIに対しての指示出し文(プロンプト)を呼吸をするように自然に出せるようにしていきたいと思ったからです。触れる時間を増やし、AIに慣れていくのが狙いとなります。

そして2つめは、ChatGPTを使っていて地味にストレスに感じていたある仕様が、一瞬で解決された喜びによるものです。

その仕様は、ChatGPTで文字入力をする際の「Enterキー」問題でした。これは、文字入力で改行する際、Enterキーを叩いてしまうと、改行されずにメッセージが送信されてしまうという問題です。

意識している時は「Shiftキー」+「Enterキー」を押し、改行できるのですが、不意に勢いあまって「Enterキー」のみを叩くと、入力途中のメッセージが送信されてしまいます。
(Macユーザーなら「commandキー」+「Enterキー」)

僕が利用している有料版のChatGPT PlusのGPT-4モデルは、現状、3時間で25メッセージしか使えないため、1メッセージがわりと大事です。

この問題を解決してくれたのが、Google Chromeのある拡張機能でした。

「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」

「Enterキー」問題を解決しようと色々ググっては見るものの、解決策が見つからずにいた矢先、とあるYouTubeチャンネルで、奇跡的な出会いがありました。

それが、「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」です。

このChrome拡張機能である「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」をするだけで、「Enterキー」問題は一瞬で解決し、誤送信がなくなりました。

ChatGPTを使う頻度が増えてきた僕にとっては、喉にささった魚の小骨が取れたようなスッキリ感を感じる出来事だったため、早朝から軽く小踊りをしてしまうくらいテンションが上がる発見です。

そのテンションに引きずられながら、この出来事をChatGPTにショートストーリーとして作ってもらおう!と思ったのがことの発端でした。

ChatGPTでのショートストーリーの作成方法

では、ここからは、ChatGPTでのショートストーリーの作成方法を簡単にご紹介します。

今回は、1,000字程度のショートストーリーのため、構成や、見出しタイトルは省きました。

ChatGPTへの指示は大きく4つ。

  • ChatGPTに小説を書いてほしいという指示出しをする
  • 主人公とメインテーマを伝える
  • ストーリーの全体像を伝える
  • 文体や語り口調、文字数の指定がある場合は、それらの指示をする

まずは、ChatGPTに小説家としてショートストーリーを作ってほしいという依頼を出しました。

つづいて、主人公の男とメインストーリー、語り口調と文字数の指示を出すことで、1,000字程度のストーリーが生成されました。

生成されたストーリーを希望の文体である、漫画「孤独のグルメ」の語り口調に近づけるため、「私」や「彼」といった代名詞を削除して、文章を5分ほどで推敲し、ショートストーリーは完成です。

GPT-3.5とGPT-4の両方で、同じお題で書いてもらいました。
GPT-4は、トレーニングデータの量や質が圧倒的に向上しているので、語彙力や創造性がGPT-3.5と比較して高いです。

たとえるなら、
「GPT-3.5が小学6年生の知能」、「GPT-4が大学院生の知能」くらいの違いがあります。

小説のシリーズタイトルもChatGPT考えてもらった

せっかくなので、今後続くかもわからないこのショートストーリーのシリーズタイトルをChatGPTに考えてもらいました。

「40歳の2児のパパが、日々進化するAIツールをなんとか頑張って使いこなしていくブログを書こうと思います。 有名な小説のタイトルをサンプリングして、このブログのブログ名を10個考えてください。」

上記の指示を出し、3ターンやり取りをすることで、なんだか気になるタイトルが…。

「独り言をつぶやくAIへ」

うん。なんか哀愁を感じる、それでいてAIとお近づきになり切れていない感じが表現されている。

ということで、このシリーズタイトルに決定しました。

「独り言をつぶやくAIへ」 GPT-3.5バージョン


【独り言をつぶやくAIへ】(GPT-3.5バージョン)
~「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」編~

今日も朝からチャットAIに話しかけている。

ずっと見て見ぬフリをしてきた問題を今日こそは解決しよう。その問題とは、エンターキーを押しても改行されずに送信されてしまうというもどかしい仕様の話だ。

「いったいなぜだ!?」と、悩みながらも、その問題を解決する方法を模索していた。そんなある日、「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」というChrome拡張機能をとあるYouTuberの番組で発見した。

「これは……!?」期待に胸を膨らませながら、拡張機能を導入した。そして、AIツールを起動し、エンターキーを押してみた。

すると、まさに奇跡が起きた。入力したテキストは、送信されずに改行されたのだ。

「これはめでたい!」自分自身に小さく拍手を送りながら、さっそく仕事に取りかかった。新たなAIツールをフル活用し、仕事の効率は格段に上がった。

その後もAIツールを駆使して様々なタスクに取り組んだ。時には煮詰まった問題にぶつかりながらも、決して諦めずに立ち向かった。AIとの共同作業は、新たな刺激と喜びをもたらしていた。

ある日の午後、自宅でいつも通りAIツールと向き合っていた。コーヒーを片手に、思考しながらテキストを入力していく。その手つきはますますスムーズになり、AIツールは要望を的確に受け止めてくれた。

エンターボタンを駆使し、思い通りのテキストを送信していく。AIとの対話の中で、新たな発見やアイデアを得ることができた。それはまるで、自分が新しい世界に足を踏み入れているような感覚だった。

この日から、日常は一変した。AIツールとの関わりを深めながら、仕事もプライベートも充実した時間を過ごすようになった。

そんなある晩、友人たちとの食事会に参加した。友人らは、AIツールへの情熱に驚きながらも、成長を認めてくれていた。

「おいしい料理との出会いも大切だけど、新たな技術との出会いも捨てがたいな」と、笑みを浮かべながら思った。

そして、幸せな食事会は、友人たちの歓声と笑い声で包まれながら終わりを迎えた。新たな発見と喜びを胸に、明日への活力を感じていた。


「独り言をつぶやくAIへ」 GPT-4バージョン


【独り言をつぶやくAIへ】(GPT-4バージョン)
~「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」編~

深夜の静寂に包まれたオフィス。

そんな真夜中の仕事終わりに、新たなAIツール、ChatGPTに挑んでいる。このひとりの時間、それは新たな技術を試すためのひとときだ。

しかし、新しいものには馴染むまで時間が必要だ。入力しようと思ったその瞬間、Enterキーを押したら、またメッセージがそのまま送信されてしまった。いや、それは改行のつもりだったのに。

その毎度のもどかしさは、美味しい一品を前にして箸を上げた瞬間に寿司が落ちてしまうような感じだ。

だが諦めはしない。画面の奥に新たな可能性を見続ける。

ふと息抜きに見た、とあるYoutuberのプログラムで、「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」というChromeの拡張機能が目に入った。

胸の鼓動がはやくなる。はやる気持ちを抑え、その拡張機能をインストール。

矢継ぎ早にEnterキーで改行し、誤送信がないことを確認する。これなら話がスムーズに進む。

改善された操作感に、ほっとした満足感が広がった。

それは、遠い記憶の中にある母親の手作り料理を食べた時のような、温かい幸福感だ。

そして、その一件から人生は大きく変わった。新たな技術との出会いは、一見厄介な問題を解決し、もっともっと遠くへ連れて行ってくれる。

胸に湧き上がるのは、満足感と安堵。新たな道具を手に入れ、使いこなす喜び。

それはまるで、混雑した街中で見つけた小さな居酒屋で、予想外の絶品料理に出会った時のような満足感だ。

そして彼はこう思った。自分の中の孤独なこの時間が、ChatGPTを見つけ出したのだと。

人生に、新たなスパイスが加わった。


おわりに

今回は、「ChatGPTにショートストーリーを書かせてみよう」というテーマで、ChatGPTについて、また指示の出し方についてを体験ベースで書きました。

ChatGPTのすごさをおわかり頂けたのではないでしょうか。

GPT-3.5とGPT-4の両方で、同じお題で書いてもらいましたが、個人的にはまっすぐな文章を書くGPT-3.5の方が今回は好みでした。

性能が高いからといって、好みな文章が出てくるとは限らないのが面白いですよね。

どちらにせよ、ほんの数分でこのようなストーリーは自分からは出てこないので、とても新鮮でした。

ChatGPTは、使い方次第で良し悪しが大きく変わるAIです。

生成AI全般にいえることですが、指示の出し方の慣れや、AIに関連するプラグイン、拡張機能等を日々触れていくことで、自分の手足となって活躍してくるようになります。

慣れるまでは、少し難しさもありますが、自分の自由な時間を増やすためにも、ChatGPTなどの生成AIを上手く使いこなし、仕事をちゃちゃっと切り上げられるようになると幸福度は確実にアップしますよ。

この「channel IVY」では、ファッション×web3の深掘り情報を中心に、今回のようなAIについての記事も増やしていきますので、ぜひ今後も読みにきてくださいね。

では、また。