BEAMS(ビームス)メタバース店に遊びに行ってみた【VRChatで開催】

世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」が、2023年7月15日(土)から7月30日(日)まで開催されています。

その「バーチャルマーケット」に今年で6回目(企業最多)のバーチャル店舗を出店しているのが、日本を代表するセレクトショップ〈BEAMS(ビームス)〉です。

〈BEAMS〉メタバース店は、ソーシャル系メタバースVRChatで開催されている「バーチャルマーケット」に〈BEAMS〉が出店しているバーチャルショップです。

〈BEAMS〉のショップスタッフによるバーチャル接客が受けられるほか、〈BEAMS〉のデジタルファッションアイテムが試着できたり、誰もがファッションモデルのようにウォーキングできるランウェイが用意されていたりと、メタバース空間を手軽に体感できる空間となっています。

2021年にバズワードと化した「メタバース」。

その当時は、いたるところでメタバースやNFTの話題を目にしていましたが、2023年現在、各企業やブランドのメタバースへの取り組みは、やや慎重姿勢の印象です。

そんな中、多額の予算を掛けられるラグジュアリーブランドをのぞくと、やはり〈BEAMS〉が、メタバースへの取り組みでは日本でトップを走っているといっても過言ではありません。

今回は、そんな〈BEAMS〉がVRChat内に出店しているメタバース店でのショッピング体験について、動画付きで書いていきます。

メタバース初心者の人でもわかるような簡単な言葉で解説していきますので、安心して付いてきてくださいね。

バーチャルマーケットとは

引用:バーチャルマーケット

〈BEAMS〉のメタバース店を説明する前に、バーチャルマーケットについて簡単に解説しておきます。

バーチャルマーケットとは、メタバース上で、アバターなどのデジタルアイテムやリアルアイテム(洋服、PC、飲食物など)を売買できる世界最大のVRイベントです。

世界中から100万人以上が来場しているメタバース上のモンスターイベントで、入場無料、かつ期間中は24時間いつでもアクセスできることから、昼夜を問わず大勢が訪れ、賑わいを見せています。

メタバース上での3Dアバター・3Dモデルの展示会として2018年に始まったバーチャルマーケットは、2023年で10回目の開催だよ。

ウォルト・ディズニー・ジャパン、アウディ ジャパン、トヨタ自動車、Google、FaceBook、マイクロソフト、ソフトバンク、KDDI、セブン&アイ・ホールディングス、パナソニック、東宝、Netflixなど、そうそうたる世界的企業が参加しているイベントなんだ。

ファッション企業からは、今までに〈BEAMS〉や〈WEGO〉が参加しており、〈BEAMS〉は、今回で6度目の参加です。

バーチャルマーケットの会場【VRChat】

引用:VRChat

バーチャルマーケットは、VRChatというプラットフォームで開催されています。

VRChatは、VR空間で様々なユーザーと交流ができるソーシャル系メタバースと呼ばれるプラットフォームです。

ユーザー自身で、ワールドやアバターを自由にアップロードできるのが、VRChatの最大の特徴です。

VRゴーグルがなくても、PCからログインして世界中のユーザーと気軽にコミュニケーションを取れるんだよ。

友達と楽しむもよし、1人でさまざまなワールドの写真を撮りながら回遊し、他のユーザーと気軽にコミュニケーションをはかるもよし。

NFT暗号資産を必要としないプラットフォームなので、気軽に、知識なしでログインできるのがVRChatの魅力です。

BEAMS(ビームス)メタバース店

引用:BEAMS

〈BEAMS〉メタバース店は、バーチャルマーケットの「パラリアル福岡」ワールド内の糸島ビーチエリアにあります。

地下階、地上階、屋上の3フロアから構成される店舗では、フロアの移動を演出するウォータースライダーやジップライン、屋上にはプールとフォトブースを設置。メタバース空間ならではの、ユーモアのある店舗デザインが特徴的です。

引用:BEAMS

また、魚たちが泳ぐ水中の景色に包まれる地下階には、〈BEAMS〉オリジナルやセレクトしたデジタルアイテムを試着できる8つの試着台と、ウォーキングできるランウェイがあります。

ビームス原宿 3階では、期間中の7月17日(月・祝)〜 21日(金)、24日(月)~ 28日(金)15:00〜20:00の間、メタバース店のバーチャルショップ体験をやっているみたい。

VRゴーグルや、スペックの高いPCをお持ちでない方はそちらでぜひ体験してみてね。

BEAMS(ビームス)メタバース店に遊びにいってみた

では、さっそくVRChatにログインして、「パラリアル福岡」に行ってみましょう。

空港に降り立ち、YAMAHAが提供する無料のシェアライドがあったので、そちらに乗車。

海岸エリアのさまざまなブースや、PayPayドーム近くを回遊しながら、お目当ての〈BEAMS〉メタバース店へ。

アバターの基本操作は、他のメタバースやゲームと同様、WASDキーだよ。

WASDキーとは、キーボード上の「W(前へ)」「A(左へ)」「S(後ろへ)」「D(右へ)」の4つのキーを総称のこと。
左手で扱えるカーソル移動キーとして標準的に用いられているんだ。

くわえて、スペースキーで「ジャンプ」ができるよ。

せっかくなので、エントランス手前にあった、ジップスライダーで屋上へ。

屋上に着いたとたん、夕焼けに変わる仕様になっていました。おひとり様ですが、せっかくなのでフォトブースでカシャリ。

さらにせっかくなので、ウォータースライダーで地下階フロアに瞬間移動しちゃいました。細かい仕掛けがいちいち楽しいです。

さ、気を取り直して、エントランスから入店していきます。

天井が高く開放的な雰囲気の1階は、リアルとバーチャルの垣根を超えたセレクトで売場を構成し、クリックすることで商品ページに飛べる仕掛けになっていました。

地下階フロアへ。

このフロアでは、8体のスタイリングの試着ができます。ランウェイ上の「RUNWAY START」をクリックすると、商品を試着した自分のアバターが優雅にウォーキングし始めます。

おひとり様での来店でもワクワクしたけど、友人や恋人ときて、試着をしながらランウェイを歩くと、より盛り上がりそうだと感じたよ。

ショップスタッフによるバーチャル接客も受けてみた

せっかくなので、ショップスタッフによるバーチャル接客も受けてみました。

デジタルアイテムのサイズ調整方法を教えていただき、サイズ調整したところジャストサイズで着用できました。

ボイスチャットの音声トラブルがあり、接客序盤は音声が届かず、ひたすらランウェイを歩いていたところ、スタッフの笑いのツボに入ってしまったらしく、「もう1回歩いてください。クスクス(笑)」と笑われたのもいい思い出です。 

総じて、愉快なショッピング体験となりました。

BEAMS(ビームス)メタバース店での取り扱いアイテム

引用:BEAMS
引用:BOOTH

〈BEAMS〉メタバース店では、リアルとバーチャルの垣根を超えたセレクトで売場を構成し、計5スタイルを発売していました。

オリジナリティーかつ抽象的なテキスタイルが特徴的な〈NOMA t.d.〉や、洗練されたリアル感が人気のバーチャルブランド〈SELECT SHOP -Cornet-〉の水着が、〈Ray BEAMS〉と〈FUTURE ARCHIVE〉と共に並んで販売されています。

販売されているほとんどの商品は、フィジカルデジタル両方のアイテムを購入可能です。

個人的には、〈NOMA t.d.〉のオリジナルテキスタイルは、メタバースファッションとの相性がいいと思うな。
今後も、デジタルアイテムを色々つくってほしい。

BEAMS Virtual Fashion Contest

出店期間中の7月22日(土)には、公募により集まったバーチャルモデル12名が参加するファッションイベントが開催されていました。

イベント開始時刻から10分遅れて、いそいそとBEAMSメタバース店に入店したところ、地下階フロアは誰もいない。。。

どうやらバーチャルマーケット公式YouTubeチャンネルでの録画配信だったようでした。

おとなしくYouTubeにて観覧。

コンテストの優勝者は、TOKKIYさんという方でした。おめでとうございます!

メタバース上でのこういったコンテストを色々見てきていますが、どこもまだ手探りな為、進行の粗さみたいなものは、どのメタバースのコンテストでも感じます。

ただ、その粗さも含めて、みんなでつくり上げていく感がとても楽しいコンテストでした。

メタバース上でのファッションやスキンは、現実世界では実現できないようなデザインや技術、機能をつけたファッションを好んで身に着ける人が多いイメージですが(僕もその1人です)、〈BEAMS〉のコンテストでは、リアルクローズ寄りのスタイリングが多かったのが、とても印象的でした。

アフターパーティー

コンテスト後には、リアクロ集会とコラボしたアフターパーティーが行われました。

リアクロ集会とは、アバターファッションの中でもリアル寄りのスタイルを楽しむユーザーが集う人気VRイベント「Real Clothes Rally」(通称「リアクロ集会」)のことだよ。

15分ほど時間があったので、アフターパーティーにも参加してみようと思ったのですが、ここで痛いミスが発覚。

普段、VRChatで遊んでいないため、参加方法に記載のあった『VRC ID : vket_event へフレリク・リクイン』の意味がわからず、ググっている間にタイムオーバー。残念でした。

どうやら、フレリクは「フレンド・リクエスト」、リクインは、「リクエスト・インバイト」の略だったみたい。

フレリクをして、リクインの承認を受けたら、アフターパーティーにログインできたということか。いい勉強になりました。

何事も事前準備が大切ですね。以後気をつけたいと思います。

AKIRAさんのツイートを拝見すると、アフターパーティーは和気あいあいとした楽しい時間だったようですね。

次の機会に参加してみようと思います。

おわりに

今回は、VRChat上の「バーチャルマーケット」にある〈BEAMS〉メタバース店に遊びに行ってみました。

僕自身、普段はFortniteDecentralandclusterで遊んだり、回遊することが多く、VRChatの使い方に慣れていなかったためにスムーズに行かないことの多かった体験となりました。

メタバースやNFTへの取り組みでは、他のファッション企業の追随を許さない〈BEAMS〉。

常に時代の最先端トレンドをつかみ、継続的に取り組んでくれることで、ユーザーである僕たちに刺激的な体験を提供し続けてくれていることは、本当に感謝しかありませんよね。

全世界で4億人のユーザーが参加するメタバースプラットフォーム「ZEPETO(ゼペット)」とのコラボアイテムの発売や、スマートフォン向けメタバース「REALITY」上でのメタバースサウナの展開、世界に誇る日本発の3D NFTコレクション「MetaSamurai」など、どれも刺激的なコラボレーションを次々に実現しています。

今後もこの「channel IVY」では、〈BEAMS〉のweb3への取り組みについて、リサーチや体験記事を書いていきますので、お楽しみに。

では、また。