2020年7月に東京・渋谷のミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)に路面店をオープンした〈KITH(キス)〉。
コロナ禍のオープンでありながら、認知を確実にひろげ、ブランドの勢いは増す一方です。
そんな〈KITH〉ですが、2022年5月にNFTをローンチしていたのはご存じでしょうか。
今回は、そんな〈KITH〉のNFT「Kith Friends」について解説していきます。
「Kith Friends」は〈KITH〉と、NFTプロジェクト〈Invisible Friends(インビジブル・フレンズ)〉によるコラボNFTプロジェクト。
希少価値の高い作品から、手の届くものまで展開しているコレクションが特徴です。
現実世界のアイテムも即完売するアイテムが多く、非常に熱烈なファンがいるのが、〈KITH〉の特徴です。
そんな〈KITH〉のNFTなので、一部のNFTは、非常に高額で売買されていました。しかし、コレクションの中には、比較的手を出しやすい価格のNFTも存在します。
今回は、そんな「Kith Friends」について、NFT初心者の人にもわかりやすい言葉で解説していきます。
KITH(キス)とは
〈KITH(キス)〉は、2011年にスニーカーデザイナーのRonnie Fieg(ロニー・ファイグ)が、設立したニューヨーク発のセレクトショップです。
2012年からはオリジナルのアパレルを展開しており、現在では〈KITH〉のオリジナルアイテム、コラボアイテムともに世界中で人気を博しています。
「顧客には支払った物以上の価値を与えたい」という理念を持ったブランドで、実際、〈KITH〉のアイテムは即完売するアイテムが多いのが特徴です。そのため、2次市場でも定価より高い価格で取り引きされているケースも多々みかけます。
2023年4月時点で、アメリカを中心に10店舗を展開しており、その内の1店舗が、東京・渋谷にあるKITH TOKYOです。
KITHのコラボレーション
スニーカー業界において絶大な影響力を持つRonnie Fiegは、今までに数々のコラボレーションを手掛けています。
そのどれもが、一見して〈KITH〉コラボだと認識できるほどのオリジナルフレーバーがあり、毎回、争奪戦必至の人気ぶりです。
代表的な6ブランドは以下の通り。
これら以外にも、adidas、Disney、Be@rbrickなど数多くのコラボレーションを実現しています。
KITHのNFT「Kith Friends」とは
ここからは、〈KITH〉のNFT「Kith Friends」について解説していきます。
「Kith Friends」は、〈KITH〉と、スウェーデン出身のアニメーター Markus Magnusson(マーカス・マグナソン)が手掛ける「Invisible Friends(インビジブルフレンズ)」とのコラボNFTプロジェクトです。
「Invisible Friends」は、透明人間をテーマとしたアニメーション調のNFTプロジェクト。
キャラクターが歩いているアニメーションが特徴的な作品です。
NFTとは、「代替不可能なトークン」のことを指します。
偽造や改ざんが不可能な「ブロックチェーン技術」によって、唯一性をもたせたデジタルデータであることが最大の特徴です。
NFTには、「デジタルアート」「デジタルファッション」「ゲームアセット」「動画」「音楽」「メタバースの土地」など様々な種類があります。
その様々なデジタルデータの所有者を明確にできるのがNFTの魅力です。
詳しくは、【超初心者でも簡単にわかる】NFTとは?仕組みや始め方をファッションギークにむけてわかりやすく解説で画像付きで解説しています。ぜひそちらも読んでみてくださいね。
2022年5月に、「Kith Friends」の最初のオークションがOpenSeaで開催されました。
世界中の、感度の高い〈KITH〉ファンにとって、〈KITH〉のNFTは、垂涎(すいぜん)のアイテムですよね。
しかし、NFTバブルとも呼べる時期と重なったことで、実際購入できた人はごくごく一部でした。
現在は、全体的にNFTの価格が落ち着いてきたこともあり、手の届く作品もありますので、そこも含めて「Kith Friends」の作品について掘り下げていきましょう。
1/1 FRIENDS
発売された12個のNFTの内、9個は、世界各地の〈KITH〉ストアの「地名」と「オープン年月」が記された作品です。
「1/1 FRIENDS」と名付けられた、全て1点モノNFTとなります。
それぞれの作品は、2022年夏の〈KITH〉LOOKでコーディネートされて、〈KITH〉ストアにオマージュを捧げたデザインとなっています。(東京は、左手と右肩にアイスクリームがあってカワイイですね(笑))
そのため、この9作品は、直近取引で14.5ETH~26.01ETH(現在のレートで、約371万~約665万円 ※2023年4月23日時点)という高額な取り引きとなりました。
1/1 FRIENDSの特典
「1/1 FRIENDS」を最初のオークションで落札した人には、そのキャラクターが着用しているアイテムの、実際のアイテムが提供されたようです。
〈KITH〉ファンにはたまらない特典ですね。
SPECIAL EDITION
12個の内の3個に関しては、SPECIAL EDITIONと名付けられたNFTとなっており、「Edition M」「Edition L」「Edition XL」がそれぞれ1108個、874個、1087個ずつミントされました。
NFTのミントとは、NFTを新たに発行することを指します。
そのため、他の9作品と比べて、非常に手の届きやすい価格です。
直近取引で、0.05ETH~0.08ETH(現在のレートで、約1万3千円~約2万円 ※2023年4月23日時点)となっています。
〈KITH〉ファンの人は、このSPECIAL EDITIONから入ってみるのがいいかもしれませんね。
BMWとのコラボレーション
「Kith Friends」は、2022年10月に世界的に有名なドイツの自動車メーカー〈BMW〉とコラボレーションをしました。
このコラボレーションでは、「SPECIAL EDITION」の3作品に、BMW仕様のデジタル作品が追加され、2枚のNFTとして提供されました。(1つのNFT作品に2枚の画像が付くのは非常に珍しいケースです)
この〈KITH〉と〈BMW〉のコラボレーションでは、1台限定のクルマや、アパレルが発売されました。
SPECIAL EDITIONの特典
「SPECIAL EDITION」のホルダーには、現在までに下記の特典がありました。
- 〈KITH〉×〈BMW〉のリアルアイテムの先行販売の参加権利
- Kith for Invisible Friendのカプセル・コレクション(2023年2月)の無料配布
「SPECIAL EDITION」の種類に合わせたアイテム一式を無料でゲットできるのは、相当おいしい特典ですね。
これ以降の特典は、まだ発表されていませんが、今後も「SPECIAL EDITION」ホルダーには、こういった特典があることが期待されています。
おわりに
今回は「〈KITH〉のNFTプロジェクト「Kith Friends」について、書きました。
「Kith Friends」については、日本語で書かれた詳細な情報が、インターネット上にほぼないため、興味はあっても手が出せなかったファンの人も多いのではないでしょうか。
「SPECIAL EDITION」の3作品に関しては、他の9作品と比べて手の届きやすい価格です。
ぜひ興味のある人は、OpenSeaや「Kith Friends」をチェックしてみてくださいね。
「channel IVY」では、ファッションブランド×NFTの記事を色々書いていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
では、また。