「ChatGPTを使って、無料でイラストをつくってみたいけど、どんなイラストをつくれるんだろう…」
「仕事の資料や、ちょっとしたクリエイティブにフラットデザインを挿入したいけど、自分でつくれるのかな…」
そういった疑問や悩みをもつ人は、必見です。
以前、ChatGPTでピクトグラムをつくってみたところ、かなり質の高いピクトグラム画像が生成できました。
Midjourneyや、Leonardo AIなど画像生成AIは色々ありますが、ChatGPTは、シンプルかつリッチ過ぎない画像生成をつくるのに適した生成AIです。
今回は、ChatGPTを使って、無料で質の高いフラットデザイン画像をつくる方法や、実際に作成した画像をシェアしていきます。
この記事を最後まで読むことで、すぐにChatGPTでフラットデザインをつくれるようになりますよ。
では、いきましょう!
フラットデザインとは
フラットデザインとは、立体感や奥行きの表現が少ない、シンプルで洗練されたデザインスタイルです。
余計な装飾を排除し、二次元的な要素で構成されているのが特徴。
影やグラデーションを最小限に抑え、色や形のコントラストで視覚的な階層を作り出します。
フラットデザインのメリット
フラットデザインの最大のメリットは、視認性とシンプルさです。
資料やパンフレット、アプリのデザイン等、シンプルに目的を伝えることを求められる媒体で、特に重宝します。
また、スマホアプリのユーザーにとって、シンプルなデザインで直観的に操作できることは重要なポイント。
フラットデザインで構成されたアプリは、直感的に操作ができ、情報に素早くアクセスできるのが強みです。
さらに、読み込み速度が速いため、Webサイトやアプリのパフォーマンスも向上します。
ChatGPTで画像生成をする方法
ChatGPTには、デフォルト機能で画像生成機能がついています。
この画像生成機能は、DALL·E 3(ダリ スリー)という画像生成AIと連携しており、ハイクオリティーな画像が一瞬で作れるのが魅力です。
「DALL·E 3(ダリ スリー)」は、「ChatGPT」を提供しているOpenAIが2023年9月にリリースした、画像生成AIツールです。
ユーザーは、作成したい画像のイメージをプロンプト(キーワード)として「ChatGPT」もしくは「Bing Image Creator」に入力することで、さまざまな画像を瞬時に生成できます。
OpenAIは、2021年1月に初期モデルである「DALL·E」、2022年9月に「DALL·E 2」をリリースしており、そこから大幅にバージョンアップしたモデルが、今回の「DALL·E 3」です。
ChatGPTで画像生成をする手順
ChatGPTでの画像生成の手順は、いたって簡単。
チャットで、作成したい画像に合ったプロンプトを入力するだけです。
試しに1つ生成してみましょう。
1回のやり取りで、上記の画像が生成されました。いい感じ!
2位と3位に選手がいないので、追加するようテキストで指示を出してみます。
このように、テキストのやりとりのみで画像を修正していってくれます。
かなり簡単ですよね。
ChatGPTでの画像生成の魅力は、なんといってもこの簡単さにあります。
ChatGPTでDALL·E 3を使う具体的な方法や、どういったイラストが生成できるかを知りたい人は、以下の記事をぜひ参考にしてみて下さいね。
ChatGPTでフラットデザイン画像を作ってみた
では、さっそくChatGPTを使って、フラットデザイン画像を生成していきましょう!
アパレルショップ
まずは、アパレルショップの店内画像を、フラットデザインで生成してみます。
百貨店のパンフレットや、アパレルショップのWebサイト、アプリ等で使用するイメージです。
プロンプトは、以下のとおり。
# 命令書:
あなたは世界で人気の{日本を代表するイラストレーター}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高のフラットデザイン画像を出力してください。
# 制約条件:
・使用する色は、白・グレー・オレンジ・濃い緑・薄い緑の5色を使用する。
・アスペクト比は、16:9で生成する。
・アングルは斜め上から、店内全体の様子を描く。
# 入力文:
「レジや、試着室があり、さまざまな種類の洋服が陳列されているアパレルショップで、店員が接客していたり、客が試着していたり、家族で洋服を見ていたりする様子」をフラットデザインのイラストとして生成してください。
10秒ほど、待つと…
一発で上記画像が生成されました!
やはり、ChatGPTとシンプルなイラスト画像の相性は、良さそうです。
では、色の組み合わせを変えてみましょう。
せっかくなので、ChatGPTにおすすめの色の組み合わせを、チャットで聞いてみます。
フラットデザインを生成する際に、おすすめの配色を教えてください。
フラットデザインにおすすめの配色をいくつかご紹介します。これらの色の組み合わせは、視覚的にシンプルでクリーンな印象を与え、デザインを際立たせます。
1. ブルー系とホワイト
- ブルー (#3498db)
- ライトブルー (#ecf0f1)
- ダークブルー (#2980b9)
- ホワイト (#ffffff)
- グレー (#bdc3c7)
2. グリーン系とイエロー
- グリーン (#2ecc71)
- ライトグリーン (#27ae60)
- イエロー (#f1c40f)
- ホワイト (#ffffff)
- ダークグレー (#2c3e50)
3. オレンジ系とブラウン
- オレンジ (#e67e22)
- ライトオレンジ (#f39c12)
- ブラウン (#d35400)
- ホワイト (#ecf0f1)
- グレー (#7f8c8d)
4. レッド系とグレー
- レッド (#e74c3c)
- ダークレッド (#c0392b)
- ホワイト (#ecf0f1)
- ライトグレー (#bdc3c7)
- ダークグレー (#2c3e50)
5. パープル系とピンク
- パープル (#9b59b6)
- ライトパープル (#8e44ad)
- ピンク (#e91e63)
- ホワイト (#ffffff)
- グレー (#7f8c8d)
これらの色の組み合わせを使って、シンプルで効果的なフラットデザインを作成することができます。どの組み合わせも調和が取れていて、視認性も高いのでおすすめです。
5パターンの色合わせを提案してくれました。
「ブルー系とホワイト」で再度、フラットデザインを生成して。
無駄の少ない、フラットデザイン画像が生成されました!
カフェ
次は、カフェの店内をフラットデザインで生成してみます。
# 命令書:
あなたは世界で人気の{日本を代表するイラストレーター}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高のフラットデザイン画像を出力してください。
# 制約条件:
・使用する色は、オレンジ (#e67e22)・ライトオレンジ (#f39c12)・ブラウン (#d35400)・ホワイト (#ecf0f1)・ホワイト (#ecf0f1)を使用する。
・アスペクト比は、16:9で生成する。
・フランスにあるカフェの雰囲気をトンマナにする。
・画像内にテキストは極力いれない。
# 入力文:
「数種類のコーヒー・エスプレッソ・マフィン・ケーキ・サンドウィッチが販売されている、おしゃれで天井が高いカフェでカップルが向かい合って座っているイラスト」をフラットデザインのイラストとして生成してください。
さきほどChatGPTに提案してもらった色の組み合わせの中から、「オレンジ系とブラウン」を今回は選択してみます。
シンプルなデザインでありながら、穏やかな時間が流れている、美味しいスイーツを提供しているカフェの雰囲気が出ていますね!
画像右上の「FRENCH CAFE」といった不要なテキストが入ってしまう点は、少し気になりますが、ここらへんは画像編集ソフトで簡単に修正できる箇所なので、おおむね問題ないでしょう。
ホームページの項目
フラットデザインは、ホームページの見出し画像やパンフレットに掲載する画像としても使えます。
以下のプロンプトで、実際につくってみましょう。
# 命令書:
あなたは世界で人気の{日本を代表するイラストレーター}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高のフラットデザイン画像を出力してください。
# 制約条件:
・アスペクト比は、1:1で生成する。
・洗練された色合いでデザインにする。
・画像内にテキストは極力いれない。
# 入力文:
Webマーケティング事業を展開している企業ホームページに記載する、「HP制作」の項目に使用するフラットデザインのイラストを生成してください。
すると…
ホームページ制作を想起させる、フラットデザインのイラストが生成されました!
これを「広告運用」、「記事制作」、「SNS運用」というテーマでも、それぞれ生成してみます。
4枚の画像を横並びにしてみた画像が以下です。
うん!いい感じ。
このように、フラットデザインは、ホームページ・パンフレットを始め、LINEのリッチメニューなどにも使える、汎用性の高いデザインです。
ぜひ、ChatGPTを使用して、オリジナルのフラットデザイン画像をつくってみてくださいね。
おわりに
今回は、ChatGPTでどこまで実用的なフラットデザイン画像をつくれるかを、挑戦してみました。
資料に差し込む画像として、はたまたホームページに掲載する画像としても使用可能なイラストが生成できる事がおわかり頂けたのではないでしょうか。
ChatGPTは、0から1を生み出すことよりも、1を10にする事を得意とするツールです。
少しでもアイテムがあれば、その1のアイデアを10の結果として返してくれる、強力な相棒となります。
ChatGPTは、もちろん画像生成だけではなく、テキスト生成や、コード生成などのマルチモーダルな生成AIとして使用可能です。
まだあまり使っていない人は、これからでも全く遅くありません。
ぜひ、日常的に使いこなして、仕事やクリエイティブ活動の生産性を爆上げしていきましょう。
今後もchannel IVYでは、生成AIツールに関しての解説記事を出していきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
では、また!