ファッションギークにはもはや説明不要なブランド、〈Maison Margiela〉。
ファッションにあまり詳しくない人でも「マルジェラ」というブランドネームや、白い4つのシンプルなステッチ(通称:四つタグ)を見たことはあるのではないでしょうか。
そんな絶大な人気と影響力をもつ〈Maison Margiela〉がついにNFTをリリースしました。
〈Maison Margiela〉からリリースされたNFTは、フリーミントという無料で入手可能なNFT。
ブロックチェーン技術が使われたゲームを通じて、「0」~「23」の「数字NFT」を手に入れることができます。
スマホかPCがあれば無料で参加できるゲームです。
のちほど解説しますが、参加者が増えれば増えるほど難易度が上がるゲームなので、はやめに参加することをおすすめします。
これまでに〈Louis Vuitton〉や〈Gucci〉などのラグジュアリーブランドや、〈Nike〉や〈adidas〉などの世界的スポーツブランドまでが、新しい価値提供をするべく、様々なweb3への取り組みを進めていますが、ついにあのマルジェラの登場です。
〈Maison Margiela〉の親会社であるOTBグループの傘下には、〈Diesel〉〈Marni〉〈JIL SANDER〉などがあり、その内〈Diesel〉は、すでにデジタルファッションでさまざまな取り組みをおこなっています。
今回の〈Maison Margiela〉のweb3への取り組みを考えると、〈Marni〉や〈JIL SANDER〉がNFTやゲーム領域に参入してくる可能性もじゅうぶんに考えられるでしょう。
今回は、そんな〈Maison Margiela〉のNFTについて、その特徴とゲームへの参加方法、NFTの入手方法を解説していきます。
できる限り難しい用語を使わずに解説していきますので、安心してついてきてくださいね。
では、いきましょう!
メゾン マルジェラのNFTとは
〈Maison Margiela〉は、2023年10月24日よりNFTを活用したweb3ゲームプロジェクトを開始しました。
web3とは、インターネットの新たな形を表す概念で、ブロックチェーン技術を基にした「分散型インターネット」のこと。
メタバースや暗号資産、NFTなどのさまざまな技術や概念を含んだ総称です。
このゲームは、「0」から「23」までの計24個の数字NFTを制限時間内にミント(生成)するゲームです。ミントは無料でできます。
このNFTは入手後にウォレットから移動が不可能なSBT(ソウルバウンドトークン)となっています。要は、転売などの2次売買が不可ということですね。
SBT(ソウルバウンドトークン)とは、他のウォレットに移転や譲渡をすることのできないNFTや暗号資産(仮想通貨)のこと。
証明書や所属組織、資格などと紐づけて発行することにより、そのウォレットを保有する個人のアイデンティティを示すことができます。
そのトークンやアイテムが、持ち主の「デジタルな魂」に結びついていることから「ソウルバウンド(その人の魂と結びついた)」という名前がつきました。
ブロックチェーン技術を使い、web3の特性を活かした「マルジェラ」らしいアプローチがとても魅力的なNFTゲームとなっています。
ゲームのデザイン、操作音もとても洗練されていて、昔からの〈Maison Margiela〉ファンにとっても一切期待を裏切ることのない内容です。
メゾン マルジェラのNFTゲームの3つの特徴
〈Maison Margiela〉のNFTゲームには大きく3つの特徴があります。
- 60秒の制限時間内に、NFTを入手できるのは世界中で1人だけ
- ガス代が掛からないため、無料でNFTを入手できる
- 保有したNFTの数におうじて様々な特典を得られる
60秒の制限時間内に、NFTを入手できるのは世界中で1人だけ
NFTゲームでは、60秒のタイマーが設置されていて、60秒以内に対象の「数字NFT]がユーザーにミントされた場合、タイマーはリセットされる仕組みです。
60秒間誰にもミントされなかった場合は、次の「数字NFT」のミントができる状態となります。
この説明だけだとイメージが湧きにくいと思うので、次の章で画像付きで解説していきますが、イメージとしては、「0」のNFTを60秒間誰もミントしなければ、「1」のNFTのミントができる状態になり、「1」のNFTが60秒間誰にもミントされなかれば「2」のNFTがミント可能になるといった流れです。どこかでミントされたら、そこからまた一番小さい数字のNFTのミント状態に戻ります。
しかし、現状では世界中からのアクセスがあるため、「2」に数字が進むことさえありません。
2023年10月29日現在の状況、僕も「0」「1」の2つのみゲットしている状況です。
ガス代が掛からないため、完全無料でNFTを入手できる
このNFTゲームは、ポリゴン(Polygon)というブロックチェーンのネットワークを使っているため、ガス代(取引手数料)が掛かりません。
ポリゴンネットワークは、イーサリアムのセカンドレイヤーとして機能することを目指すブロックチェーンネットワークです。
イーサリアムの弱点を補った「格安なガス代」「処理速度が速い」といった特徴があり、ポリゴンを導入するプロジェクトは増え続けています。
※少し難しい話になるので、ここでは「ポリゴンっていうブロックチェーンの種類があるんだー」くらいの理解で問題ありません。
通常、NFTのやりとりの際に使われるイーサリアムは、ガス代(取引手数料)が掛かるため、そのアイテムがフリーミントだったとしてもガス代を用意する必要があります。
しかし、ポリゴンはガス代が格安という特性があり、また今回の〈Maison Margiela〉のNFTゲームに関しては、その格安なガス代すら取られません。(マルジェラ側がガス代を負担してくれます)
そのため、ガス代としての暗号資産の準備が必要ない点も大きな特徴の1つといえます。
保有したNFTの数におうじて様々な特典を得られる
〈Maison Margiela〉のNFTゲームは、「0」~「23」の数字NFTを獲得していくゲームです。
そして、この合計24個のNFTの保有数に応じて、様々な特典が得られる可能性が高くなると、専用DiscordチャンネルのFAQに書かれています。
要は、全てのNFTを入手する必要はないが、NFTを少しでも多く保有しておくことで、今後〈Maison Margiela〉から予想外の特典が与えられる可能性があるということです。
マルジェラからの予想外の特典っていう響きは、レア感しか感じられないので、今からワクワクが止まりませんね。
僕も、1つでも多く入手できるよう戦略をたててゲームを攻略していくので、興味のある人は、情報交換をしていきましょう(笑)
メゾン マルジェラのNFTの入手方法を解説
ここからは、〈Maison Margiela〉のNFTゲームに参加する方法を解説していきます。
NFTゲームに参加する流れは、大きく3つです。
- デジタルウォレットを作成する
- NFTゲームサイトにアクセスする
- ゲームに参加してNFTを入手する
デジタルウォレットを作成する
まず、NFTゲームに参加するためには、デジタルウォレットが必要です。
(すでにデジタルウォレットをもっている人は、「NFTゲームサイトにアクセスする」からお進みください。)
MetaMaskをインストール・作成する
ここでは、最もポピュラーなデジタルウォレットであるMetaMask(メタマスク)で進めていきます。
MetaMaskは、イーサリアムブロックチェーン上で動作する暗号資産(仮想通貨)ウォレットです。
世界中で最も人気のあるウォレットで、「セキュリティレベルの高さ」「安心の日本語対応」「ユーザーフレンドリーな操作性」が特徴。
MetaMaskはGoogleの拡張機能もしくは、App Store、Google Playから簡単にダウンロードすることが可能です。
MetaMaskのインストール、作成自体は非常に簡単ですが、シークレットリカバリーフレーズの取り扱いには注意が必要となります。
シークレットリカバリーフレーズは、ウォレット復元の際に必要となるので、紛失や流出を絶対しないよう厳重に管理しておいてくださいね。
詳しくは、「MetaMask(メタマスク)のインストール・作成を行う」で画像付きでインストール方法を解説しています。
5分掛からず完了できる簡単な作業です。
MetaMaskにポリゴンネットワークを追加する
〈Maison Margiela〉のNFTゲームは、ポリゴンネットワークで構築されているため、MetaMaskにポリゴンネットワークを追加する必要があります。
少し難しく思えますが、作業は非常に簡単です。
まず、MetaMaskを開きます。
左上のネットワーク(赤枠箇所)をクリックしましょう。
「ネットワークを追加」をクリックします。
ポリゴンネットワークが画面下部に表示されます。
「追加(赤枠箇所)」を選択しましょう。
「承認」をクリックします。
ネットワークが「Polygon Mainnet」に切り替わっていれば完了です。
NFTゲームサイトにアクセスする
MetaMaskの準備ができたら、さっそくNFTゲームサイトにアクセスしていきましょう。
アクセスすると、まず人間であることを確認するチェックボックスが表示されるので、チェックを入れます。
ゲームの簡単な説明が英語で表示されますので、「NEXT」をクリックしていきましょう。
上記の画面が表示されたら、「Connect Wallet」をクリックします。
デジタルウォレット(ここではMetaMaskを選択)を選択して、パスワードを入力し、接続します。
上記のように接続が完了した画面が表示されます。
「Play Now」をクリックしましょう。
利用規約が表示されるので、確認した上で「Accept」をクリックします。
ゲームに参加してNFTを入手する
デジタルウォレットの接続が完了したら、ゲーム開始です。
ロボットでないことを確認するためのナンバーコード確認が表示されるので、数字4ケタを入力します。
「Mint」ボタン(赤枠部分)をクリックして、表示されている数字NFTを入手します。
【ゲーム説明】
「0」~「23」までの計24個の数字NFTをミントするゲームです。
このゲームには、60秒のタイマーが設定されています。
60秒以内に対象の「数字NFT」がユーザーにミントされた場合、タイマーはリセットされる仕組みです。
60秒間誰もミントしなかった場合、次の「数字NFT」がミント対象となります。
どこかでミントが行われた場合、そこからまた一番小さい数字のNFTにリセットされる流れです。
世界中のユーザーがミントを行うため、2023年10月30日現在では、一番小さい数字の「0」か「1」でミントされ、また「0」に戻ることを繰り返しています。
ミントが成功すると、上記画像のように入手した「数字NFT」が表示されます。
これまでに入手したNFTは、画面左下の赤枠部分から確認できます。
僕自身、現在「0」「1」のみ入手しています。
「数字NFT」の供給量は、「0」が15,000個、「1」が11,550個から始まり、最後の「23」は743個と、数字が大きくなるにつれ少なくなります。
世界中のマルジェラファンやゲーム好きを相手に「数字NFT」を取り合うゲームなので、ある程度戦略を立てて臨まなければ、コンプリートは難しそうですね。
このゲームは、100人が「0」~「23」全ての数字NFTを集めた時点でゲーム終了になります。
僕は、あまり時間を投下できなさそうなので、以下の戦略で臨む予定です。
・定期的にログインしてその時点の最小の数字の残り供給量を確認する
・最小の数字が切り替わった+ログイン時間が混みあわない時間帯を狙ってミントをする
他になにかいい戦略がある人がいたら、ぜひコソッと教えてください。
このNFTゲームが終了して次の動きがあり次第、この記事で情報を追記していきますね!
おわりに
今回は、〈Maison Margiela〉のNFTについて、その特徴とゲームへの参加方法、NFTの入手方法を解説してきました。
マルジェラらしい、他のブランドとは違う角度からのアプローチのゲームであることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
僕はこれまでにも、〈Louis Vuitton〉や〈Gucci〉、〈DIOR〉、〈Nike〉、〈adidas〉など多くのファッションブランドが取り組むweb3施策について取り上げてきましたが、今回の〈Maison Margiela〉のアプローチにはとても驚かされ、これまでにはないワクワクを感じました。
〈Maison Margiela〉がNFTやweb3に対して、一切ブランディングを損なわずに、むしろ期待をこえてくるようなデザイン設計のゲームをリリースしたことは、今後の「ファッション」×「NFT」の新しい可能性を見た気がします。
今まで、NFTや暗号資産に触れてこなかった人には少し難しく感じてしまうゲームかもしれませんが、これを機に〈Maison Margiela〉のNFTに触れてみることで、web3への理解は確実に深まっていくことでしょう。
このゲームのNFTを保有している人への〈Maison Margiela〉からの特典内容も含めて、今後の情報があり次第、記事を書いていきますのでぜひチェックしてくださいね。
では、また。